2023年2月25日は時刻表3月号の発売日、3月ダイヤ改正の全列車の時刻が明らかになる日です。
広島支社では特に芸備線で快速の増便が行われることがメインとなっていますが、時刻がどのように変化したのか見ていきたいと思います。
芸備線が中心ですが、キハ40系の運用がある岩徳線・山口線・山陰線も扱います。
なお、続く2024年3月改正においては全くと言ってよいほど2023年から変化がありませんでした。
全般
ワンマン化・都市型ワンマンの導入
広島支社非電化路線では大半の列車がワンマン運転を行うようになりました。
車掌が乗務する列車が残るのは芸備線の一部のみ(3両以上は乗務と思われます)となり、改正日時点でワンマン運転に対応していないキハ47 4両(65,148,2015,3004)の運用が無くなっています。
芸備線向けキハ回の不定期化
改正前は毎日5両で広島⇔新山口を結んでいた芸備線向けキハ40系の回送列車、今改正にて不定期化されました。
かつては芸備線→山陰線→山口線と巡っていた運用も分離され、芸備線向けは広島支所常駐、必要な時に入れ替えを行う形に切り替えられたものと考えています。
長らく毎日当たり前のように架線下を走っていたのがなくなり寂しい限りです。
芸備線(三次~広島)
キハ40系が主体の区間です。広島駅毎時0・20・40分もしくは5・25・45分出発を謳っていたかつてのダイヤはどこへやら、あまり統一されていません。
快速列車停車駅(三次・甲立・向原・志和口・下深川~広島)とそうでない駅の格差が年々広がっているように思えます。
(上り)みよしライナーの増便
広島駅9時~15時台発の列車が大きく変更となっています。
時 | 改正前 | 改正後 |
---|---|---|
9 | 02 23下 43下 | 00 20下 40下 |
10 | 05 25狩 45下 | 00 22下 41下 |
11 | 05 30下 | 02 22狩 |
12 | 05 35下 | 04 41下 |
13 | 05 35狩 | 00 36狩 58下 |
14 | 05下 35 | 38 58下 |
15 | 05下 25狩 45下 | 19狩 39下 |
≪時刻≫ 00:快速〔みよしライナー〕00:普通 ≪行先≫下:下深川 狩:狩留家 無印:三次
この時間帯の快速列車は普通列車を置き換える形で1本から3本に増え、快速を使うことで三次駅への移動が110分から80分へと約30分短縮できます。
快速通過駅のうち狩留家駅~下深川駅では時刻は変わるもののほぼ現状維持、三次駅~狩留家駅では2時間に1本と半減となります。
これに伴って、下り(三次→広島)も多少変化がありましたがこちらは運転時刻の変化が中心です。
また、土休日も上下とも同様の趣旨の改正(時刻は異なります)が行われます。
8番のりば発の列車の消滅
改正前広島駅8:39発の下深川行き(平日のみ運転)は現在唯一切り欠け式の8番のりばから発車する列車です。
しかし、改正後は9番のりば発となり8番のりばは完全に降車用ホームとなります。
かつてはこの時間帯に広島駅に到着する列車が5両編成で8番のりばに入れない(有効長4両)だったことからこのような運用が採用されていたと思われますが、近年の減車で4両となり今改正でそちらが8番のりば着となっています。
始発の繰り上げ
下りで最も早く広島駅に到着する列車は下深川5:29発広島5:52⑧着(⑧:8番のりば)の列車ですが、山陽線上り糸崎行きは5:51⑤、下り岩国行きは5:52①発と非常にもどかしいダイヤとなっていました。
しかし、改正後は芸備線5:50⑧着、山陽線上り5:53⑤発、下り5:52①発と上りは改善されました。
下りの⑧→①は離れていますが最大2分45秒あるので走れば間に合うような気がしますが、あまり考慮されていなさそうです。
特に芸備線は始発列車なのでまだ早くできるとは思うのですが、そのあたりは事情があり難しいのかもしれません。
その他
他にも、終電の繰り上げや夕方時間帯の三次発広島行きの増便(実際はかつての減便で無くなっていた列車が復活した)があります。
また、反対列車との行き違い待ちで停車する時間が減っているように思われます。例えば現1867Dは向原・志和口で合わせて20分ほど停まりますが、改正後は1863Dとなり三次駅出発を14分繰り下げ、吉田口駅にて3分のみとなっています。
芸備線(備後落合~三次)・福塩線(府中~三次)
キハ120形のみ運用の区間です。多少の時刻変更はありますが現状維持のようです。
岩徳線
キハ40系が運用されています。多少の時刻変更はありますが現状維持のようです。
山口線
キハ40系が運用されています。
- キハ40系使用の快速列車の廃止
- 改正前は夕方に〔通勤ライナー〕が1往復(宮野・山口⇔新山口)、SL運転日以外の日に愛称なしの山口発新山口行き快速列車が運転されていました。前者は設定消滅、後者は普通列車に格下げとなりました。
山陰線(益田~下関)、美祢線、山陰線仙崎支線
現在、山陰線はキハ40系のみ、美祢線・仙崎支線はキハ120形となっています。
いずれの路線も多少の変更はありますが、現状維持のようです。
【2023/02/28追記】山陰線は長門市駅を跨ぐ運用が増えていました。
主に平日のダイヤ変更について取り扱いましたが、これら以外にも変更となっている箇所は多数あり、見落としている箇所などもあるかと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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