BVE Trainsim における路線製作において、どんな製作方法でもまず第一に必要となってくるのが曲線や勾配の数値データです。
そのようなデータはどこから集めてくるのか、私が芸備線を製作していく際に参考にした例をご紹介させて頂きます。
必要なデータとは?
- 最低限必要なもの
- 駅間曲線半径
- 勾配値
- あったほうが精度があがるもの
- 曲線設定値(半径以外)
- 曲線開始・終了地点
- 勾配開始・終了地点
- 上記を推測する際に参考にしつつ路線全体の再現性を高めるもの
- 踏切キロ程
- 橋梁キロ程
- トンネルキロ程
- 距離標
情報源
徒歩
地平区間であればとりあえず駅間を歩きます。特に曲線の細かな設定値(緩和曲線長TCL、曲線長CCL、カントC)を探るのに有効です。
自家用車や自転車などを活用するのもよいでしょう。
前面/後面展望
走行中の列車内から狙い撃つかのように曲線標、勾配標を連写し値だけを記録していきます。設置向きの関係や撮り逃しも多いので往復が基本です。
ワンマン列車であれば後面展望が行いやすいです。
拙作芸備線では踏切名称板もこの方式で撮影しています。
動画でもよいのですが、曲線標は小さいので読み取れません。
書籍
路線特集が行われた際などに線路縦断面図が掲載されていることがあり、勾配を確認できます。
また、有名な例では『日本鉄道名所 勾配・曲線の旅』シリーズがあり、曲線半径と勾配値を確認可能です。国会図書館からオンラインで利用できるようになりました。
情報が少し古いのと、片方向のみにしか対応していない点には注意が必要です。
内部資料
勾配(開始・終了地点も含む)、曲線半径が掲載されたものが存在し、図書館などで閲覧可能(禁帯出)となっていることがあります。
例えば、広島鉄道管理局が1982年に発行した『管内線路一覧略図』には当時の管轄範囲内全ての路線の勾配が距離程含め掲載されており広島県立図書館で閲覧可能です。
他にも、踏切距離程のみが掲載されたものなど各種存在しているので、作りたい路線がある地域の大型図書館に行けば同様の資料があるかもしれません。
オークションなどでも入手可能ですがプレミアがついています。
こちらも同様、情報としては古いですが正確性では優れていると思われます。
各種から得られたデータをつかいこなし、路線製作を進めていく支えとしていきましょう!
ちなみに私は Tsutsuji に入力する時が一番楽しいですね。
ご覧いただきありがとうございました。